デンマークのチューリップ本社
チューリップ社の原点は、近代工業食糧生産の基礎が築かれた1887年に端を発します。以来、100年以上にわたり豚肉を製造・加工し、デンマークから世界中へ豚肉製品を提供しています。
当社の人気商品の一つがポークランチョンミートです。現在、ポークランチョンミートは、世界中で日々数千食も食され、沖縄のレストランから、プエルトリコの誕生日用サンドイッチに至るまで幅広く重宝されています。ポークランチョンミートがこれだけ高い人気を誇るのには、使い勝手のよいパッケージ、おいしさ、あるいは万能な調理方法など、多くの理由があるからでしょう。
社名&ロゴの由来
なぜチューリップ社のロゴは、3つのチューリップからできているのか? 名前の由来は…?
一説によると、かつての会社重役がチューリップ好きであったとか…。はたまた、3つに折り重なった品質承認印が、会社重役にはチューリップに見えたとか…?
どういう経緯で3つのチューリップがチューリップ社のロゴになったか? チューリップ社はなぜチューリップと名付けられたのか、実は誰も知らないのです・・・(笑)

頻繁に、オランダの会社と間違われていた為、ある時期からデンマークの国旗を呼び起こすような赤と白のリボンでロゴを装飾しました。
【※右:現在のロゴ】
缶の歴史
1809年、ナポレオンは遠征時に自らの陸軍を維持するため、大量の食物を保存する必要に迫られました。そこで、その方法を見つけた者に報奨金を提供することにしました。それに応え、当時パリにすむパティシエのニコラ・アペールは、密封したガラス瓶に食料を詰めるという瓶詰保存方法を提案しました。見事、アペールはナポレオンから12,000フランの報酬をもらい、この新しい技術を使って食品を製造する工場を建設しました。
ただ、ガラス製の瓶は輸送に適しておらず、すぐに金属性筒状金属容器へ取って変わられる事となります。しかし、当時の金属容器を前線まで輸送するのも非常に困難なものでした。更に、兵士たちは、厚い金属で作られた缶詰めを銃剣や持っている物を使って手であけなければなりませんでした。
そこで、フランス陸軍は、アペールの保存方法を改善するため様々な実験をしました。しかし、その作業はお金も時間もかかる厄介なものでした。結果的には、アペール方式の缶詰めはナポレオンが期待していた程の成功とはなりませんでした。
一方で、イギリスではピーター・デュランドが、ブリキ缶を開発するなど、缶詰め容器の改善を続けました。その後、1858年には、彼により缶切りも開発されました。
1860年には、パスチュールにより微生物学の原理が発見され、それが缶詰めの賞味期限を伸ばす事に貢献しました。現在私たちが親しんでいる缶は、19世紀末期に完成されたものです。
当初、缶食品はお金持ちだけの食べ物でした。従って、それを食できる人は非常に限られていました。しかし、製造コストが下がるにつれ、缶製品は社会の中でより広く浸透していきました。
1914年の第一次世界大戦勃発時には、飛躍的な技術革新を遂げました。長期保存がきき、栄養価の高い缶詰めは、前線にも簡単に運搬できるようになり、湿度の高い塹壕の中でも腐敗する事なく保管できたのです。
さらに、ポークランチョンミートをはじめ食肉製品は、第二次世界大戦時、アメリカ軍が配給食料に盛り込んだ事で本格的に成功しました。これらの食肉製品は戦時中、アメリカによりヨーロッパの一部、中国、ロシアへ食糧支援としても提供されました。現在では、世界中のキッチンでその姿を見る事ができ、ますます多くの消費者がその便利さに気がつき活用しています。
チューリップ会社概要
チューリップ・フード・カンパニー・ジャパン(株) 沖縄支店
所在地 | 沖縄県那覇市久茂地3-1-1 日本生命那覇ビル9F |
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設立 | 2002年設立 |
事業内容 | 農畜産物の国内販売取引業務 |
チューリップ・フード・カンパニー
所在地 | Tulipvej 1 DK- 8940 Randers SV |
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設立 | 1887年(2002年10月1日現在の社名へ) |
事業内容 | 農畜産物の製造、輸出、及び販売 |